体幹エクササイズのここ20年のトレンドは、回旋方向の可動域を増やすことに挙げられてきたが、これはミスだった。サッカーやテニスなど体幹を回旋させるスポーツを行う選手はもともと回旋方向の可動域は十分に保たれている。また、回旋方向の動きは胸椎レベルで大きく行われるのであって、腰椎の回線可動域はもともとせまく、むしろ前後方向への動きが主な可動域になっているのが本来の姿なのだ。誤った指導で腰を痛めてしまう選手がそのため後を絶たなかったのだ。だから次のようなストレッチを行わせていたのは指導のミスだったのだ。
上の4つのような体幹の可動域を広げるエクササイズをやる必要はない。いや行うべきではない。
コアトレーニングの3分類
- アンチエクステンション(過伸展の防止) 体幹の屈曲ではなく伸展の抑制として行うこと
- アンチラテラルフレクション(過側屈の防止) 同じく基本はアイソメトリックで行う。
- アンチローテイション(過回旋の防止) コアトレーニングの核心部。ただし実際の動きに回旋は伴わない。
呼吸とコアトレーニング
口から風船を離さずに膨らませたりしぼませたりするのを想像してみよう。息を吸うときは鼻で、吐くときは口を使う。すなわち吐くときは深い腹筋(腹横筋)を使い、吸うときは横隔膜を使う。これを使うことだけを考えて、数とか時間とかを気にしないこと。
アンチエクステンション
フロントプランク
スタビリティボール・ロールアウト
ボディ・ソー
アプ・ドリー
アプホイール・ロールアウト
アンチローテーション
プランクリーチ
クロックプランク
手を前に伸ばす代わりに時計を頭でイメージしながら左右の手を動かしていく。右を12時にして次に左を12時に持っていく。次に右を1時、左を11時、さらに右2時、左10時、というふうに6時まで持っていく。
プランクロウ