ほんとうはこういう本を書くのは医師の役目のはずだ。研究し、幾多の論文を書き上げた権威ある医師が書くべきなのだ。もし私の肩書にMDが付くなら、今あなたが読んでいるこんな文章は必要ない。これを読んでいただくことで、ある程度は私の話を信用してもいいのではと思ってもらい、試してみる気になってほしいのだ。ほんとうに役立つかどうかは、あなたが試してみればわかる。試していただければ、この本に書かれている内容が信頼に値するか検証できるはずだ。
私は痛みに関する権威ではない。トラベル、シモンズ両博士が権威と言える。この本が意図するのは、一見難しい内容を誰にでもわかる形にするということである。自分自身で治せる方法は知っている。実際にマッサージ師として、自分を治し、患者さんを良くできる能力があることを証明してきた。
私の肩の話に興味を持っていただけただろうか。トラベル、シモンズ両医師の研究が私を救い、結果的に新しい人生を与えてくれたことに関心を持てただろうか。もしかしたら私の経験談を読んでいただくことで、今のあなたに少しの希望を与えられたかもしれない。私が変われたのだから、あなただって変われるはずだ。この本がお役に立つことを願うばかりだ。私の本が正しいのかまちがっているのか、それを判断するのはあなたなのだ。