羽村の堰まで

 

 千川通りはもともと千川上水の通り道で、練馬区内はほとんど暗渠になっています。清流復活事業で上石神井付近からは流れを追えるので、そのまま上流に向かうと境橋付近で玉川上水に合流します。今回は玉川上水の出発点、羽村の堰まで行ってきました。

 

 以前にも書いたように玉川上水沿いには幼いころの思い出が詰まっています。両親と散歩したり、橋から川(上水)をのぞき込んだり。鉛筆削りを買ってもらって、鉛筆を短くなるまで削ったり、近所の農家の子と遊んで、放し飼いのニワトリにびっくりしたり、リヤカーの後ろに乗せてもらったり。年上のおねえさんに手を引かれてはないちもんめに参加したり。

 

 幼稚園も保育園もなく、子供もみんな放し飼いのようなもの、のんびりした時代でした。

 

 さて、33キロてくてく走ったり歩いたりで羽村の堰につきました。

 堰付近は川幅も大きく、水量も豊富です。

 

 へとへとになって着いたのですが、自動販売機も何もないのが残念です。上水の取り込み口ですからしょうがないですね。

 ここから玉川上水がはじまります。ところがこのちょっと先から上水の水量の大部分は地下を通り村山貯水池(多摩湖)に向かいます。

 

 小平までは一部流れていますが、そこから下流は処理水を使い流れを復活させたものです。

 

 1965年から涸れ川化していたのが1986年に復活しました。4歳(64年)に眺めた水の風景はホントだったのです。

 帰りがけに羽村駅前の「まいまいず井戸」に立ち寄りました。武蔵野台地は水が乏しく、当時の技術で深い井戸を掘るために、まず地面を掘り下げてから、さらに井戸を掘りました。井戸まで下りていく道がマイマイズ(カタツムリ)に似ていることから名前がつきました。

 終わってみると、せなかが張っていたいです。できるだけ足でけらず、骨盤の回転で走ることを意識しているので、背中の筋肉がつかれるのでしょう。なかなかいい練習になりました。