ウルトラマラソン・マン

某雑誌で「全米一セクシーな男性」と呼ばれた男、ディーン・カーナゼスのお話です。



 毎日職場に通い、仕事も充実している。ストレスも人並みに感じてはいるが、圧倒されるほどではない。このまま今の暮らしを続けていても困ることはないし、それなりの成功もつかめるだろう。

 

 だが!それでいいのか?ほんとうにオレはそれでいいのだろうか?

 

 こんな感じで、ディーンさんは心の中にモヤモヤを抱えていました。そんなある日の仕事帰りに、ディーンさんは車に乗らず駆けだしました。駆けて駆けて、ドンドン駆けて、深夜になっても駆け続けました。途中でおなかが空いてきたので、ケータイでピザ屋に電話します。

「ピザ、一丁よろしく!」

「わかりました!どちらまでですか?」

「それが走ってる途中なんだ!」

「は?」

「だいたい走っている場所を教えるから、見つけてくれ!よろしく!」

 

 届いたピザの箱をかかえ、ぱくつきながら走り続け、気がついたらトンでもない遠くまで来ていました。ウルトラランナー・カーナゼスさんの誕生です。

 

 おじいちゃん、おばあちゃん、奥さん、子どもたち全員のサポートを受けて、彼はあちこちを走ります。灼熱のデスバレー、南極マラソン、世界中を駆け抜けます。お金はどうしてるのか気になりますが、このころはマスコミで有名になっていますから、取材やスポンサー契約などでなんとかなっているのでしょう。 

 

ユーチューブの動画を紹介します。

 

 さてカーナゼスさんは今どうされてるのでしょうか?あいかわらず世界中を走り続けていますが、最近レース中に転び、つま先と肋骨を折りました。でも、数日後には走り始めました。やはり元気です。少し慎重に走らなくちゃっと思ったそうです。

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